ブロック塀撤去の費用相場|通学路沿いの撤去は補助金対象になりやすい
「ブロック塀の撤去、いったいいくらかかる?」
2018年の大阪府北部地震で通学路のブロック塀が倒壊し小学生が亡くなった事故をきっかけに、老朽ブロック塀の撤去補助金が全国の自治体で整備されています。撤去工事の費用は1mあたり1〜3万円、家1軒分で30〜100万円が相場。補助金で実質負担を半分以下に抑えられるケースもあります。
撤去費用の相場
- 撤去のみ(処分含む): 1mあたり1〜2万円
- 撤去+新設フェンス: 1mあたり3〜5万円
- 撤去+新設ブロック塀(鉄筋入り基準準拠): 1mあたり4〜6万円
10〜20m分(家1軒の境界)で30〜100万円が一般的な見積もり額。基礎の取り壊し、廃材の処分費が含まれているか必ず確認しましょう。
補助金を使うときは、対象になる人の条件、申請の窓口、事前・事後申請の別、予算上限のリスクを順番に確認することが大切です。価格や仕様だけでなく、「補助の対象になる条件」と「あとから取り戻せない費用」を一緒に確認すると判断しやすくなります。公式の要項では、対象者、対象になる費用、申請の時期、対象外の経費、予算が終わったときの扱いを見ます。販売店や事業者の説明だけで決めず、自治体や国の公式ページで同じ内容を確かめてください。
- 撤去後の防犯と目隠しをどうするかまで決めると、フェンス新設費の見落としを避けられる。
- 隣地境界では、所有者同意と撤去範囲を写真・図面で共有する。
補助金の対象になりやすい条件
- 通学路・避難路に面した塀
- 高さ1.2m以上の塀(建築基準法基準)
- 築30年以上の老朽塀
- 控え壁がない、ひび割れがある等の危険性が確認できる塀
上記条件を満たすほど補助率・上限が高くなる傾向があります。事前に自治体の建築指導課・住宅課に現地調査を依頼し、補助対象になるか判定を受けてから工事を発注します。
| 比較軸 | 2026年5月時点の費用相場目安 | 公式制度で確認した補助・要件 | 自己負担の見方 |
|---|---|---|---|
| 撤去のみ | 市場相場 1mあたり1万〜3万円。高さ、厚み、基礎、道路条件、処分費で変動。 | 国土交通省は点検チェックポイントと自治体支援制度を整理。自治体は道路面・危険判定を条件にしやすい。 | 通学路や避難路沿いは補助対象になりやすいが、交付決定前着工は対象外になりやすい。 |
| 撤去+フェンス新設 | 市場相場 1mあたり2万〜5万円以上。目隠し高さ、基礎、柱、門扉で増額。 | 新設フェンスが補助対象か、撤去費だけかは自治体ごとに違う。 | 目隠しや意匠性は対象外になることがあるため、見積を撤去と新設で分ける。 |
| 共有・隣地境界 | 費用は所有関係と合意範囲次第。測量、同意書、境界確認が必要になることがある。 | 所有者同意、申請者要件、現地確認、危険判定資料が求められることがある。 | 補助金より先に、誰の所有物か、どこまで撤去するか、費用負担を文書化する。 |
表の金額は、公式に確認できる補助額・要件と、市場相場の目安を分けています。国制度や自治体制度の金額は国土交通省の公式情報で確認し、市場相場は2026年5月時点の購入・施工検討用の目安として扱ってください。
自己負担を計算するときは、補助対象になる本体・工事費だけでなく、撤去延長、高さ、処分費、道路条件、フェンス新設、境界確認、近隣同意を別行に分けます。補助上限に届いた後の追加費用、対象外経費、将来の交換・保守費が大きい品目では、補助率よりも「補助後に実際いくら払うか」を先に見た方が失敗しにくくなります。
- 公式制度の金額は国土交通省の要項で確認し、販売店の説明や広告上の「最大補助額」と混ぜない。
- 市場相場は商品・施工条件で動くため、同じ仕様、同じ申請対応、同じ保証範囲で見積を比較する。
- 対象外経費を見落とさないよう、見積書では撤去延長、高さ、処分費、道路条件、フェンス新設、境界確認、近隣同意を分けて記載してもらう。
一次情報を読むときは、補助額の大きな数字だけでなく、ページの更新日、受付開始日、予算到達時の終了条件、申請できる人、申請できる回数を確認します。年度途中で要項や対象製品が更新される品目では、見積を取った日と申請する日の情報が変わることがあるため、契約直前にも公式ページを読み直してください。
補助内容の例
- 撤去のみ: 撤去費の1/2、上限15〜30万円
- 撤去+新設フェンス: 撤去・新設費の1/2、上限20〜50万円
- 社会資本整備総合交付金経由の上乗せ補助で、自治体補助+国補助で実質負担30%まで圧縮できる地域も
お住まいの自治体ページで補助内容をご確認ください。
危険度を確認
高さ、傾き、ひび、控え壁、基礎、鉄筋、道路面かどうかを確認し、写真を残します。
自治体へ事前相談
通学路、避難路、道路面、危険判定、現地確認の要否を相談します。
交付決定前に契約しない
多くの撤去補助は事前申請型です。交付決定前に契約・着工しないよう、事前申請ガイド で順序を確認します。
撤去・完了報告
撤去前後写真、領収書、契約書、処分費内訳、フェンス新設内訳を提出します。
申請書類は制度ごとに違いますが、この品目では現地写真、位置図、見積書、所有者確認、同意書、危険判定資料が確認対象になります。見積段階で書類の出し方を販売店・施工業者に聞き、領収書や写真を後から作り直せないものは購入・着工前に保存方法を決めてください。
- 見積書は、対象経費と対象外経費が分かる内訳にする。値引き、ポイント、送料、保証、処分費は制度ごとに扱いが違う。
- 写真が必要な制度では、購入前・工事前の状態、型番、設置場所、完了後の状態を同じ角度で残す。
- 申請窓口へ問い合わせるときは、商品名や工事名だけでなく、見積書、仕様書、施工場所、契約予定日を手元に置く。
撤去だけ/フェンス新設込みどちらが得か
撤去だけだと境界が曖昧になり、目隠し・防犯性が下がります。新設フェンスは追加コストですが、長期的には:
- 隣家とのトラブル予防
- 防犯(侵入口の遮断)
- 景観の向上
- 補助金の対象幅が広がる(撤去のみより新設込みの方が補助上限が高い自治体多い)
コスト・効用を含めて新設込みのプランも比較検討しましょう。
申請前に必ず確認
危険ブロック塀の補助は、道路に面していること、一定以上の高さ、危険判定、交付決定前未着工などの条件が付きやすい制度です。安全上急ぐ場合でも、補助を使うなら自治体への事前相談を先に行ってください。
購入後申請型でも、対象製品、領収書名義、申請期限、予算残額は購入前に公式要項で確認してください。
- 隣地境界では、所有者同意と撤去範囲を写真・図面で共有する。
- 見積は撤去、処分、基礎撤去、フェンス新設、門扉を分け、対象経費だけを申請する。
事業者選びと事前申請
撤去は重機を使う工事のため、産業廃棄物処理の許可を持つ事業者を選んでください。事前申請が必須な自治体がほとんどなので、複数社相見積もり → 自治体に申請 → 交付決定通知 → 工事 → 完了報告 → 補助金交付の流れになります。契約日が交付決定通知前だと対象外です。
- 交付決定前に撤去契約を結び、補助対象外になる。
- 共有塀の同意を取らず、近隣トラブルになる。
- フェンス新設費が対象外なのに総額で見込む。
補助金で戻る金額だけでなく、対象外の経費、手続きの順番、購入後の使い勝手を先に確認すると失敗しにくくなります。特に交付決定前の契約・着工が対象外になりやすく、事前相談と現地確認が重要を外すと、同じ内容でも対象外になることがあるため、申請の順序は公式ページで必ず確かめてください。
「補助が出るから買う・工事する」のではなく、「補助がなくても必要か」「補助後の自己負担を払えるか」「申請に必要な書類をそろえられるか」を分けて考えると判断しやすくなります。年度や予算で内容が変わるため、申し込み前にもう一度公式の要項を確認してください。
根拠・確認先
本記事の制度・数値は、記事更新日(2026-06-22)時点で以下の公式情報を確認し、価格帯は市場相場の目安として記載しています。
- 国土交通省 ブロック塀等の安全対策
点検チェックポイント、支援制度、自治体一覧資料の確認に使用。
実際にこの補助金が使える自治体
本サイトで確認している主要自治体の制度例。お住まいの自治体は下のリンクから検索できます。
愛西市ブロック塀等撤去費補助金
知立市ブロック塀等撤去費補助金
知多市ブロック塀等除却工事費補助
蒲郡市空家解体費補助金(ブロック塀撤去含む)
半田市ブロック塀等撤去費補助金
碧南市ブロック塀等撤去費補助金
よくある質問
賃貸ですが大家から撤去を依頼されました。私が補助金を使えますか?
補助金の申請者は通常『所有者』です。賃貸住宅の塀の撤去は大家が補助申請する形になります。テナントが工事費を負担する場合でも、申請名義は所有者が必要です。
ブロック塀の一部だけ撤去でも対象になりますか?
対象になるケースが多いですが、自治体によって『塀全体の撤去』『1mあたり〇円以上』など条件が異なります。事前に自治体の現地調査を受けてください。
工事中の隣家とのトラブルが心配です
境界線・基礎部分の所有関係を事前に確認し、隣家にも工事日程・工法を説明してください。複数の事業者から相見積もりを取り、現場説明を受けることがトラブル回避の基本です。
お住まいの自治体の補助金を確認する
補助金ナビは全国の自治体の補助金情報を整理しています。ブロック塀撤去カテゴリだけでなく、複数の補助金を横断して確認できます。